小腸腫瘍
概要・推奨
概要
- 小腸癌は全消化管腫瘍の中でも発生頻度が極めて低い希少癌です。
- 近年の内視鏡診断技術の進歩により、従来は困難であった小腸癌の早期発見例が増加しています。
- 臨床的および病理学的所見や実施された治療を統一された定義・用語に基づいて記載し、系統的に蓄積・分析することで、小腸癌診療の質の向上に貢献することを目的としています。
- 対象は、原発性に小腸(Treitz靭帯以下の空腸および回腸)に発生した癌腫であり、十二指腸に発生した癌腫は含まれません。
- 国際的なTNM分類第8版との整合性を意識しつつ、領域リンパ節の定義や進行度分類などにおいて、日本の臨床実態を考慮した独自の視点が取り入れられています。
- 壁深達度がTis(粘膜内)またはT1(粘膜下層)の癌を早期癌、固有筋層以深に浸潤する癌を進行癌と定義します。
推奨
- 小腸に原発した癌腫以外の腫瘍や腫瘍様病変についても、それぞれの分類に準拠して記載することが望ましいです。
- 腹水を認めた場合は、腹水細胞診検査を行うことが推奨されます。
- 内視鏡切除標本において水平断端(HM0)に癌浸潤を認めない場合、断端から癌までの距離を記載することが望ましいです。