急性膵炎

概要・推奨

概要

  • 急性膵炎は、1) 上腹部の急性腹痛発作と圧痛、2) 血中または尿中の膵酵素の上昇、3) 超音波、CTまたはMRIでの膵臓の異常所見、のうち2項目以上を満たすことで診断されます。
  • 最も特徴的な臨床症状は、急性発症の上腹部を中心とした腹痛と圧痛です。
  • 診断後は速やかに原因を検索する必要があり、特に胆石が原因であるかどうかを鑑別することが治療方針の決定に重要となります。
  • 致命率が高い重症例を早期に診断し、重症度に応じた治療を行うために、重症度判定は不可欠です。
  • 治療の基本は、絶食による膵臓の安静、十分な初期輸液、痛みを和らげるための鎮痛です。
  • Pancreatitis Bundlesと呼ばれる一連の臨床指標を遵守することが、致命率の低下につながることが示唆されています。

推奨

  • 診断には、血中リパーゼの測定が推奨されます。測定が困難な場合は、血中アミラーゼを測定します。
  • 血管系の合併症(仮性動脈瘤や門脈系血栓など)の診断には、造影CTが有用です。
  • 重症度判定は、入院時(または診断時)、診断後24時間以内、および24〜48時間のタイミングで繰り返し行うことが推奨されます。