下肢症状を伴う腰痛

概要・推奨

概要

  • 下肢症状を伴う腰痛とは、腰部に加えて、片側または両側の下肢に放散する痛みやしびれを伴う症状のことです。
  • 下肢の症状は、神経根や馬尾が原因となる根性症状や、関連痛として生じることがあります。
  • 主な原因疾患として、下肢の神経症状を引き起こす腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが挙げられます。
  • 診療においては、重篤な脊椎疾患の可能性を鑑別し、神経症状の有無によって腰痛を分類(トリアージ)することが重要です。

推奨

  • 坐骨神経痛を伴う腰痛では、安静と活動性の維持の間に治療効果の明らかな差はないとされています。
  • 坐骨神経痛に対する薬物療法として、非ステロイド性抗炎症薬、Caチャネルα2δリガンド、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の使用が推奨されます。
  • 神経根性の痛みに対しては、硬膜外ブロックおよび神経根ブロックが短期的な症状の改善に有用です。