胆のう結石症

概要・推奨

概要

  • 胆石症は、胆嚢、総胆管、肝内胆管のいずれかに結石が形成される疾患です。
  • 近年の正確な保有率のデータはありませんが、危険因子である肥満人口の増加に伴い、胆嚢結石の保有者も増加していると推測されます。肝内結石は、一時期減少傾向にありましたが、胆道手術後の二次性結石の増加により再増加の傾向にあります。
  • 胆嚢結石の多くは無症状ですが、症状がある場合は右季肋部や心窩部の疼痛、悪心・嘔吐などをきたします。急性胆嚢炎を発症すると発熱を伴います。
  • 診断は、まず腹部超音波検査(US)が行われ、必要に応じてCT、MRI/MRCP、超音波内視鏡検査(EUS)などが追加されます。
  • 治療方針は結石の部位や症状の有無、合併症によって異なります。無症状の胆嚢結石は経過観察が基本ですが、有症状の場合は腹腔鏡下胆嚢摘出術が標準治療です。
  • 胆嚢結石と胆嚢癌の直接的な因果関係を示す明確なエビデンスはありませんが、肝内結石は肝内胆管癌の危険因子とされています。

推奨

  • 無症状の胆嚢結石症に対して胆嚢摘出術を行うことは推奨されません。ただし、胆嚢癌の高危険群と考えられる症例では、胆嚢摘出術を検討することが提案されます。
  • 有症状の胆嚢結石症に対しては、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行うことが推奨されます。
  • 重症の急性胆嚢炎に対しては、全身管理のもと、耐術能があると判断された場合、高次医療施設において熟練した外科医による早期手術が提案されます。耐術能がないと判断された場合は、早期に胆嚢ドレナージを行うことが推奨されます。