アキレス腱障害(アキレス腱症、アキレス腱付着部障害)

アキレス腱障害(アキレス腱症、アキレス腱付着部障害)-- 概要・推奨

概要

  • アキレス腱障害は、近位の障害であるアキレス腱症と遠位の障害であるアキレス腱付着部障害に大別されます。アキレス腱付着部障害は狭義のアキレス腱付着部症(IAT)と踵骨後部滑液包炎(RB)の2つに分類されます。
  • アキレス腱付着部の近位2cmを境界として、アキレス腱症とアキレス腱障害に分類されます。
  • これらは、加齢や遺伝、基礎疾患などの内的要因とオーバーユースや未熟な技術などの外的要因が複合的に関与して生じます。
  • アキレス腱症とアキレス腱付着部障害は、単独で発症することも、合併することもあります。
  • 主な症状は、運動時や運動後のアキレス腱部の疼痛、腫脹、熱感です。起床時の一歩目に強い痛みを感じる朝のこわばりも特徴的な症状です。
  • 主な外的要因は、ランニングやジャンプ動作の繰り返しによる機械的負荷の蓄積です。不適切な靴の使用、硬い路面でのトレーニング、急激な運動強度の増加なども誘因となります。

推奨

  • 診断では、詳細な病歴聴取と身体所見の実施が推奨されます。圧痛の部位、腫脹の有無の確認、およびThompson testによるアキレス腱断裂の除外が重要です。
  • 超音波検査やMRI検査が補助診断に用いられます。超音波検査は腱の肥厚、構造変化、血流増加の評価に有用です。MRI検査は腱や周囲組織の状態をより詳細に評価するために用いられます。
  • 治療の第一選択として、保存療法を行うことが推奨されます。