アルコール中毒(エタノール以外)
概要・推奨
概要
- メタノールやエチレングリコールなど、エタノール以外のアルコールによる中毒は、致死的となることがあります。
- メタノールは、燃料用アルコール、洗浄液、塗料消去剤などに含まれ、誤飲によって中毒が発生します。
- メタノール自体は酩酊作用を示しますが、体内で代謝されて生じるギ酸が、6〜30時間の潜伏期間を経て、代謝性アシドーシスや視力障害を引き起こします。
- エチレングリコールは、自動車の不凍液(クーラント)や一部の保冷剤などに含まれ、誤飲によって中毒が発生します。
- エチレングリコールは、体内で代謝されてグリコール酸やシュウ酸などを生じ、これらが代謝性アシドーシスや腎障害、低カルシウム血症を引き起こします。
- メタノールとエチレングリコールは、いずれもアルコール脱水素酵素によって代謝され、毒性のある代謝物を生成します。
- 浸透圧ギャップ(osmolar gap): 測定浸透圧と計算浸透圧の差が10 mOsm/kg以上の場合、メタノールやエチレングリコールなどの低分子アルコール中毒を疑う重要な手がかりとなります。
推奨
- メタノールやエチレングリコール中毒が疑われる場合、診断のために血中濃度測定が推奨されます。
- 胃洗浄は、摂取後ごく早期で、胃内に多く残留している可能性がある場合に考慮されます。
- 胃洗浄は誤嚥のリスクが高く、十分注意して行います。