一酸化炭素中毒
概要・推奨
概要
- 一酸化炭素(CO)中毒は、中毒による死因の上位を占めています。
- 原因としては、火災、暖房器具や給湯器の不完全燃焼、自動車の排気ガスなどがあり、災害時や積雪時にも注意が必要です。
- COは無色・無臭のガスで、吸入されると血液中のヘモグロビンと非常に強く結合します。その親和性は酸素の約250倍とされています。
- COがヘモグロビンと結合して形成されるカルボキシヘモグロビン(CO-Hb)は、血液の酸素運搬能を低下させます。
- さらに、CO-Hbはヘモグロビンからの酸素解離を妨げ、組織の低酸素状態を助長します。これにより、特に脳や心臓など酸素需要が高い臓器が障害されます。
- 急性期の症状が改善した後に、数日から数週間経ってから遅発性脳症を発症することがあります。
推奨
- CO中毒が疑われる場合、血中のCO-Hb濃度を測定することが推奨されます。
- パルスオキシメータで測定される動脈血酸素飽和度(SpO2)は、CO-Hbの存在下で実際よりも高値を示すため、解釈に注意が必要です。
- 現場では、救助者の安全を確保した上で、患者を発生源から速やかに避難させ、直ちに高濃度酸素の投与を開始することが推奨されます。