腸結核

概要・推奨

概要

  • 腸結核は、腸管壁のリンパ濾胞に生じた結核病変が腸粘膜に穿破して潰瘍を形成する疾患です。
  • 肺に病巣を伴う続発性と、伴わない原発性に分類されます。
  • 感染経路には、結核菌を嚥下することによる管腔性、血行性、リンパ行性があります。
  • 回盲部に好発し、その他、結腸や小腸にもみられます。
  • 明らかな減少傾向はなく、毎年300人程度が登録されており、2011年の報告では60歳以上が62.5%を占め、女性にやや多くみられます。
  • 主な症状は下痢、軟便、腹痛、腹部膨満、発熱であり、進行すると体重減少や全身衰弱をきたします。
  • 合併症として腸閉塞、膿瘍、瘻孔形成、出血、穿孔、腹膜炎などがあります。

推奨

  • 腸結核の診断時には、肺結核の合併が多いため、肺の画像検査を行うことが推奨されます。
  • 診断には内視鏡検査が最も有用であり、他疾患との鑑別のために生検による組織診断が必須とされます。
  • 確定診断のため、生検組織を用いて抗酸菌培養および核酸増幅法による迅速診断を行うことが推奨されます。