呼吸機能検査の解釈,用語解説
概要・推奨
概要
- 呼吸機能検査は、呼吸器疾患の診断、治療、治療方針の決定、経過観察、そして術前評価などに不可欠な検査です。
- 症状や画像所見とは異なる肺の機能的な側面を評価し、他の検査では得られない臨床情報を提供します。
- スパイロメトリーと動脈血ガス分析は呼吸機能検査の中で最も基本的な一次検査法と位置づけられ、スパイロメトリーからは換気機能障害の有無や閉塞性、拘束性といった病態の鑑別を、動脈血ガス分析からはそれらの換気障害によるガス交換異常の有無とその程度を評価します。
- スパイロメトリーに加えて、肺気量分画、肺拡散能、気道抵抗、呼吸筋力、運動負荷試験など、目的に応じて様々な検査が組み合わせて行われます。
- 被験者の努力をあまり必要とせず、安静な呼吸で測定可能なオシロメトリーも普及してきています。
- これらの検査は、疾患の病態や重症度の把握、治療効果の判定、スクリーニング検査、疫学調査など、幅広い目的で利用されています。
推奨
- スパイロメトリーの予測式は、当面は障害認定などでは2001年の予測式を使用し、学術目的では2014年に報告されたLMS法による新しい予測式を使用することが推奨されます。
- 努力肺活量(FVC)の測定手技では、努力呼気の終了後に努力吸気肺活量(FIVC)を測定することが推奨されています。
- 従来「気道可逆性検査」と呼ばれていた検査は、「気管支拡張薬反応性検査」という用語を使用することが推奨されます。