高プロラクチン血症
概要・推奨
概要
- 血清プロラクチン(PRL)値が基準値を超えて異常高値を示す状態を高プロラクチン血症といいます。
- 主な症状として、女性では月経不順や無月経、不妊、乳汁分泌がみられ、男性では性欲低下、インポテンス、女性化乳房などがみられます。腫瘍が原因の場合には、頭痛や視力視野障害を伴うことがあります。
- 原因は、妊娠や授乳、ストレスなどの生理的要因、薬剤性、そしてプロラクチンを産生する下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)や原発性甲状腺機能低下症などの病的なものに分けられます。
- 診断では、血中PRL値を測定します。PRL値は睡眠や運動、食事などでも変動するため、複数回の測定が望ましいです。腫瘍性疾患を疑う場合には、頭部MRI検査を行います。
推奨
- 薬剤が原因と考えられる場合は、処方医と相談のうえ、原因薬剤の中止、減量、または変更を行うことが推奨されます。
- 原発性甲状腺機能低下症を伴う場合は、まず甲状腺ホルモン補充による治療を行うことが推奨されます。
- 上記に該当しない治療適応のある症例に対しては、ドパミン作動薬(カベルゴリン、ブロモクリプチンなど)による薬物療法が推奨されます。