変形性肘関節症

概要・推奨

概要

  • 変形性肘関節症は、肘関節の軟骨が摩耗し、骨の変形や骨棘形成が生じることで、痛みや関節可動域の制限を引き起こす進行性の疾患です。
  • 原因は、明らかな原因がない一次性のものと、過去の外傷(骨折、脱臼など)、スポーツや重労働による肘の酷使(野球肘など)を原因とする二次性のものに分けられますが、二次性のものが大半を占めます。
  • 主な症状には、動作開始時や動作中の肘の痛み、関節の動きの制限(特に肘が伸びきらない、曲がりきらない)、腫れ、引っかかり感などがあります。
  • 進行すると、形成された骨棘が尺骨神経を圧迫し、小指や環指にしびれや筋力低下(尺骨神経麻痺)を引き起こすことがあります。

推奨

  • 診断においては、職業歴、スポーツ歴、外傷歴などの詳細な問診と、圧痛の部位、関節可動域、腫脹の有無、不安定性の評価などの身体所見をとることが推奨されます。
  • 画像診断として、単純X線撮影が第一選択として推奨されます。関節裂隙の狭小化、骨棘形成、軟骨下骨硬化像、関節内遊離体などが評価されます。
  • 骨病変や関節内遊離体の詳細な評価にはCT検査が、軟骨や滑膜、周囲の軟部組織の評価にはMRI検査が有用であり、必要に応じて実施することが推奨されます。