乳腺線維腺腫

概要・推奨

概要

  • 乳腺線維腺腫は、若年者(通常10〜20歳代)に好発する良性腫瘍です。
  • 上皮成分と間質成分の両方が増殖して構成される線維上皮性腫瘍(fibroepithelial tumor)に分類されます。
  • 孤立性または多発性に発生し、通常は境界明瞭な腫瘤を形成します。
  • 組織学的には管内型、管周囲型、類臓器型、乳腺症型(複合型)などに分類されます。
  • 時間の経過とともに硝子化し、粗大なポップコーン状の石灰化をきたすことがあります。
  • 圧排性発育を示す乳癌、また葉状腫瘍との鑑別が重要になります。

推奨

  • 典型的な画像所見を呈し、悪性が否定できる場合は、侵襲的な検査は行わずに経過観察することが推奨されます。
  • 超音波検査で、境界が明瞭平滑で縦横比の小さい楕円形の腫瘤は、典型的な線維腺腫として経過観察が推奨されます。
  • マンモグラフィで粗大なポップコーン状の石灰化を伴う腫瘤は、硝子化した線維腺腫と考えられ、臨床経過および画像所見が線維腺腫と整合する場合には、追加の精査は通常不要と判断されます。