肩関節の痛みと運動障害
概要・推奨
概要
- 肩関節の痛みと運動障害は、日常診療で頻繁に遭遇する症状です。
- 原因は、肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯、腱板などの関節内・関節周囲の組織の障害だけでなく、頚椎疾患や内臓疾患など多岐にわたります。
- 代表的な疾患には、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症、反復性肩関節脱臼などがあります。
- 正確な診断のためには、丁寧な病歴聴取、身体診察、および画像検査を組み合わせることが重要です。
- 治療は、まず保存療法(薬物療法、運動療法など)が基本となり、病態や重症度に応じて手術療法が検討されます。
推奨
- 問診では、痛みの部位、発症時期と様式、増悪・寛解因子、夜間痛の有無、職業やスポーツ歴、外傷歴などを聴取することが推奨されます。
- 身体診察では、視診(腫脹、変形、筋萎縮)、触診(圧痛点)、関節可動域(自動・他動運動)の評価、筋力評価、およびインピンジメントテストなどの誘発テストを行うことが推奨されます。
- 初期画像評価として、単純X線検査を行うことが推奨されます。これにより骨性の異常(骨折、脱臼、変形、石灰沈着など)を評価します。