髄膜腫

概要・推奨

概要

  • 髄膜腫の年間成長速度は0.03-2.62cm³/年(平均0.80cm³/年)、年間成長率は0.48-72.8%(平均14.6%)とされます。
  • 腫瘍の倍加時間は1.27-143.5年(平均21.6年)とされます。
  • 無症候性髄膜腫603例の平均4.6年の経過観察では、約63%で腫瘍の増大は認められず、症候性となったのは6%でした。
  • 腫瘍増大因子として、直径2.5cm以上、石灰化がないこと、T2強調画像で等信号から高信号を呈すること、腫瘍周囲に浮腫があること、若年者であることがあげられます。
  • 腫瘍増大パターンには、変化なし、直線的増大、指数関数的増大があります。atypical meningiomaでは指数関数的な増大を示すことがあるため注意が必要です。
  • 高齢者の髄膜腫はWHOグレード2, 3の頻度が高い傾向があり、特にグレードII/III髄膜腫の高齢男性では、早期増大の危険性が認められます。

推奨

  • 無症候性の髄膜腫とみられる病変が発見された場合、蝶形骨縁内側型の腫瘍を除き、原則としてMRIによる経過観察が推奨されます。
  • 経過観察のMRI検査の間隔は、発見当初は6ヵ月毎に2回、その後は年1回が推奨されます。
  • 蝶形骨縁内側型の髄膜腫は、視力障害が発症するとその回復が困難な場合があるため、予防的な摘出手術が推奨されます。