腎硬化症
概要・推奨
概要
- 高血圧性腎硬化症は、持続した高血圧により生じた腎臓の病変であり、一般的に良性腎硬化症を指します。
- 臨床的には、高血圧の既往歴があり、血尿を認めず尿蛋白が高度でない腎機能低下症例を高血圧性腎硬化症として診断することが多くなっています。
- 診断時に高血圧を伴わない場合でも腎生検で腎硬化症を呈することがあり、この場合は過去の高血圧の存在、加齢、虚血の影響が考えられます。
- 治療では血圧管理が重要であり、腎機能低下の抑制だけでなく、心血管疾患(CVD)の発症が多いため、CVDの進展抑制の観点からも検討される必要があります。
推奨
- 高血圧性腎硬化症の治療において、血圧管理は重要です。
- 降圧目標は、原則として診察室血圧 130/80 mmHg未満、家庭血圧 125/75 mmHg未満を目指します。
- 蛋白尿(0.15g/gCr以上)を伴う場合は、脳心血管病予防および腎保護の観点から、診察室血圧 130/80 mmHg未満への降圧を強く推奨します