未破裂脳動脈瘤

概要・推奨

概要

  • 未破裂脳動脈瘤の診断のゴールドスタンダードは、カテーテル法によるdigital subtraction angiography (DSA) およびその3次元撮影像です。
  • 近年では、CT angiography (CTA)やMR angiography (MRA)なども画質精度が向上し、低侵襲な代替診断法として診断および治療に用いられています。
  • ただし、3mm未満の小さな脳動脈瘤や漏斗状変化、血管の蛇行が強い領域では、偽陰性・偽陽性所見が見られることがあります。
  • 血流動態解析(CFD)や造影MRAなどにより、拡大傾向のある不安定な脳動脈瘤を検知できる可能性が示唆されていますが、まだ研究段階です。
  • 未破裂脳動脈瘤が発見された場合、自然歴(年間出血率)などの正確な情報を患者に提供し、十分なインフォームドコンセントのもとで今後の方針を決定することが重要です。
  • 診断により患者がうつ症状や不安を来すことがあり、必要に応じてカウンセリングも考慮されます。

推奨

  • 未破裂脳動脈瘤の診断法として、digital subtraction angiography (DSA)およびその3次元撮影像がゴールドスタンダードです。CT angiography (CTA)、MR angiography (MRA)などは低侵襲な代替え診断法として用いることが妥当です。3mm未満の瘤や漏斗状変化、血管の蛇行の強い領域では、より慎重な画像評価を行うことが勧められます。
  • 脳動脈瘤の血流動態解析(CFD)や造影MRAなどを追加することを考慮しても良いです。
  • 親子・兄弟に2人以上の脳動脈瘤の既往歴がある場合、特に女性、喫煙、高血圧の既往がある場合には、未破裂脳動脈瘤のスクリーニングを行うことは妥当です。