卵巣癌(早期):I~IIA期
概要・推奨
概要
- 早期卵巣癌は、がんが卵巣または卵管に限局している状態(I期)、または骨盤内の子宮・卵管・卵巣に進展している状態(IIA期)を指します。
- 初期には自覚症状に乏しいことが多いです。
- 治療は、正確な進行期(病気の広がり)を決定し、腫瘍を摘出するための手術療法が基本となります。
- 手術後の治療方針は、手術で得られた情報(進行期、組織型、組織学的異型度など)に基づいて決定されます。
- 進行期がIA期・IB期で、かつ組織型や組織学的異型度などの条件を満たす場合には、術後の化学療法を省略することがあります。
推奨
- 正確な進行期を決定するため、進行期決定開腹手術を行うことが提案されます。手術では、両側付属器摘出術、子宮全摘出術、大網切除術、腹腔細胞診、腹腔内各所の生検に加え、骨盤・傍大動脈リンパ節郭清(生検)を実施することが提案されます。
- 患側付属器摘出術のみなどで初回手術が終了し、術後に卵巣癌と判明した場合は、追加の進行期決定手術を省略しないことが推奨されます。
- IA期かつ組織学的異型度が低い非明細胞癌の場合は、妊孕性温存治療が推奨されます。基本的な術式は、患側付属器摘出術、大網切除術、腹腔細胞診に加えて腹腔内精査を実施することが推奨されます。