胎児発育不全
概要・推奨
概要
- 妊娠中の胎児推定体重が、該当週数の一般的な胎児体重と比較して明らかに小さい状態を胎児発育不全(FGR)とします。
- FGRは、出生体重が在胎週数の標準より小さい児となる可能性が高く、周産期死亡率、精神遅滞、ならびに高血圧や耐糖能異常などの生活習慣病の発症率が高くなることがあります。
- FGRは、出生時体重基準曲線ではなく胎児体重基準値を用い、-1.5SD以下を目安として、胎児体重の経時的変化、胎児腹囲、羊水量なども考慮して総合的に診断されます。
- FGRの母体側のリスク因子として、高血圧、妊娠前の糖尿病、妊娠前のやせ、腎疾患、喫煙、アルコール摂取などがあります。
推奨
- 健診ごとに子宮底長を計測し、低値であればFGRを疑うことが勧められます。
- 全ての妊婦に対して、妊娠中期以降30週頃までには超音波による胎児計測を行い、必要に応じて再検することが勧められます。
- FGRを疑った場合は、妊娠初期の計測値などを参考に妊娠週数が正しいか再確認することが勧められます。