異型リンパ球

概要・推奨

概要

  • 異型リンパ球は、反応性リンパ球とも呼ばれ、末梢血中に出現する非悪性のリンパ球です。
  • 様々な抗原刺激に対する免疫応答として産生され、何らかの疾患の存在を示すマーカーとなります。
  • 元々はTűrkによって報告され、後にDowneyとMcKinlayによって詳細に分類されたため、Downey細胞とも呼ばれます。
  • 形態学的には、通常のリンパ球よりも大型で、豊富な細胞質と、不整形(卵形、腎臓形、分葉状など)の核を特徴とします。細胞質はしばしば好塩基性を示し、空胞が見られることもあります。
  • 機能的には、多くが活性化されたTリンパ球であり、ウイルス感染細胞などを標的とする細胞性免疫において重要な役割を担っています。
  • 伝染性単核球症の患者でよく研究されており、Epstein-Barrウイルス(EBウイルス)に感染したB細胞を制御するために出現することが知られています。

推奨

  • 異型リンパ球は、自動血球分析装置では見逃されたり過小報告されたりする可能性があるため、末梢血塗抹標本での目視による確認が重要です。
  • 末梢血中に異型リンパ球が認められた場合、何らかの基礎疾患が存在することを示唆する重要な所見となります。
  • 異型リンパ球の存在と数は、特定の疾患の診断において有用な情報となり得ます。