不眠
概要・推奨
概要
- 不眠は成人の30%以上が経験する一般的な症状であり、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠困難などがあります。
- 夜間の不眠症状に加え、日中の眠気、倦怠感、集中困難などの機能障害を伴う場合に不眠症と診断されます。
- 高齢者は若年成人に比べて、深い睡眠が減少し、浅い睡眠が増えるため、中途覚醒が多くなり睡眠効率が悪化する傾向があります。
- 不眠の原因として、うつ病などの精神疾患、呼吸器疾患や皮膚疾患などの身体疾患、レストレスレッグス症候群、さらにはステロイド製剤や抗パーキンソン病薬などの薬物が挙げられます。
- 治療は、まず睡眠衛生指導や認知行動療法などの非薬物療法が基本となります。
- 薬物療法では、ベンゾジアゼピン受容体作動薬(ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系)、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬などが用いられます。
推奨
- 不眠の対応として、まず不眠の原因を検索し、原因疾患があればその治療を行うことが推奨されます。
- 薬物療法の前に、睡眠衛生指導や認知行動療法などの非薬物療法を行うことが推奨されます。
- ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬は、認知機能低下、せん妄、転倒・骨折などのリスクがあるため、可能な限り使用を控えることが推奨されます。