急性呼吸窮迫症候群
概要・推奨
概要
- 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の患者の診療において、予後を改善するために推奨される処置・治療に関する適切な情報を提供することを目的としています。
- ARDSの診療に従事する専門医、非専門医、看護師、薬剤師、臨床工学技士などの医療従事者を対象として作成されています。
- 原則として集中治療室(ICU)または一般病棟に入院している成人および小児のARDS患者を対象としています。
- 成人および小児のARDS患者に対する診断、非侵襲的呼吸補助、侵襲的呼吸補助、呼吸器周辺治療、薬物療法・非薬物療法などに関する推奨を提示しています。
- 実際の臨床判断は、提示された推奨のみならず、その基となるエビデンス、推奨が決定される理由となる価値観、コストやリソースなどのほかの要因も確認した上で、個々の患者の状況、価値観や意向などを踏まえて行う必要があります。
推奨
- 急性呼吸不全の患者に対して、ARDSの診断を行うことを推奨します。
- 人工呼吸器管理された成人ARDS患者に対して1回換気量を4~8 mL/kgに制限することを強く推奨します。
- 中等症および重症の成人ARDS患者において、長時間の腹臥位を行うことを条件付きで推奨します。