肺化膿症

概要・推奨

概要

  • 肺膿瘍や肺化膿症では、嫌気性菌が関与することが多いとされます。
  • 網羅的細菌叢解析では、Fusobacterium属などの嫌気性菌との混合感染が62.7%を占めると報告されています。
  • グラム陽性菌の中では、Streptococcus anginosus groupが15.3%と高率に分離されることが報告されています。
  • 慢性の誤嚥が関与する場合、口腔内レンサ球菌や、Fusobacterium属、Prevotella属、Peptostreptococcus属、Bacteroides属などの口腔内嫌気性菌による複数菌の混合感染を考慮します。

推奨

  • 空洞形成がある場合は、複数菌感染を考慮して広域抗菌薬の選択を考慮することが推奨されます。
  • 複数菌の混合感染を疑う場合には、β-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬が推奨されます。
  • Staphylococcus aureus、Klebsiella属、嫌気性菌などによる膿瘍性病変がある場合には、2週間以上の長期投与が必要です。