卵巣嚢腫(産婦人科)
概要・推奨
概要
- 卵巣嚢腫は、卵巣に発生する液体成分を含んだ袋状の病変の総称です。
- 卵巣嚢腫には、良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍(卵巣がん)が含まれます。
- 良性腫瘍には漿液性腺腫、粘液性腺腫、成熟奇形腫などがあります。
- 腫瘍ではない機能性嚢胞(卵胞嚢胞や出血性黄体嚢胞)や子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)などとの鑑別が重要となります。
- 多くは無症状ですが、増大すると腹部膨満感や圧迫症状(頻尿など)を呈することがあります。
- 嚢腫の根元がねじれる茎捻転を起こすと急激な腹痛が生じ、緊急手術が必要となる場合があります。
推奨
- 問診、内診、超音波検査を行い、必要に応じてMRI検査や腫瘍マーカー測定を追加して、良性、境界悪性、悪性の鑑別や、機能性嚢胞などとの鑑別を行うことが勧められます。
- 嚢胞の長径が5cmを超える場合は、症状や茎捻転のリスクなどを考慮し、手術療法を検討することが勧められます。
- 嚢胞が小さい場合でも、悪性転化のリスクがある腫瘍(成熟奇形腫など)と診断された場合には、手術療法が考慮されます。