ドライアイ
概要・推奨
概要
- ドライアイは、様々な要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある、と定義されます。
- 診断は、「眼不快感や視機能異常などの自覚症状があること」と「涙液層破壊時間(BUT)が5秒以下であること」の両方を満たすことでなされます。
- 病態の中心的なメカニズムは、「涙液層の安定性低下」と「瞬目時の摩擦亢進」にあると考えられています。
- 病型は、主に「涙液分泌低下型」と「蒸発亢進型」に分類されます。
- 日本での40歳以上の有病率は、男性で12.5%、女性で21.6%と報告されており、女性の有病率が高いことが知られています。
- 加齢が危険因子であることが報告されています。
- 人種間では、白人女性よりもヒスパニック系およびアジア系の女性で有病率が高く、季節では冬から春にかけて有病率が高いと報告されています。
- ライフスタイルに関連する危険因子として、喫煙、長時間のVDT(visual display terminals)作業、オメガ3脂肪酸に対してオメガ6脂肪酸の摂取量が多いことなどが挙げられます。
推奨
- 人工涙液点眼は、自覚症状を改善するため、治療の選択肢として提案されます。
- ヒアルロン酸点眼は、自覚症状、涙液の安定性、角膜障害を改善するため、治療の選択肢として推奨されます。
- 副腎皮質ステロイド点眼は、自覚症状と涙液の安定性を改善するため、治療の選択肢として提案されますが、眼圧上昇には留意が必要です。