嗄声

概要・推奨

概要

  • 音声障害(嗄声)は、音質、声の高さ、声の大きさ、発声努力などの変化により、コミュニケーションを損なったり、声のQOL(生活の質)が低下したりすることと定義されています。
  • 原因は多岐にわたり、年齢、性差、職業など様々な因子が関連しています。
  • 米国の報告では、人口の約3分の1が過去に音声障害を経験し、約7%が何らかの音声障害を持つとされています。
  • また、約7%が音声障害のために過去1年以内に仕事を休んだ経験があると報告されています。
  • 音声障害は、逆流性食道炎を合併している場合や女性で多く、エアロビクスインストラクターや教師などのプロフェッショナルボイスユーザーで頻度が高いとされています。
  • 高齢者では非特異的な嗄声と声帯麻痺の頻度が年齢とともに上昇し、声帯良性病変と急性・慢性喉頭炎の頻度が低下します。男性では喉頭癌や声帯麻痺の割合が高く、女性では急性喉頭炎や非特異的な嗄声の割合が高いと報告されています。

推奨

  • GRBAS尺度は、音声障害の聴覚心理的評価方法として強く推奨されます。
  • 音声障害の自覚的評価として、VHI、VHI-10、pVHI、V-RQOLの日本語版は、信頼性と妥当性が示されており、音声障害の自覚的評価として強く推奨されます。
  • 喉頭所見の観察は重要であり、症状の経過や患者背景を踏まえ、適切なタイミングで喉頭内視鏡検査を行うことが強く推奨されます。