分娩遷延
概要・推奨
概要
- 分娩遷延とは、分娩の進行が正常な範囲を超えて遅延する状態を指します。
- 分娩進行の評価は、分娩第1期潜伏期、分娩第1期活動期、分娩第2期、分娩第3期に分けられます。
- 分娩第1期について、我が国での検討の結果、「子宮口開大が5cm未満を潜伏期、5cm以上を活動期として評価する」ことが報告されています。
- 分娩停止の診断基準としては、「分娩第1期活動期において十分な子宮収縮があるにもかかわらず4時間以上頸管開大の進行がない場合」や、「分娩第2期において初産婦で3時間、経産婦で2時間以上分娩進行がない場合(硬膜外麻酔使用時は各々1時間延長)」などが参考にされます。
推奨
- 分娩第1期潜伏期での分娩進行遅延が考えられる場合は、母体と胎児の状態を観察しながらゆっくりでも進行が見られれば待機的管理を行うことが考慮されます。
- 分娩第1期活動期または分娩第2期で分娩進行が遅延し、その原因が微弱陣痛と判断された場合には、陣痛促進が考慮されます。
- 水分摂取が不十分な場合には、経口での水分補給または輸液が推奨されます。