眼窩内異常
概要・推奨
概要
- 眼窩内に発生する異常には、腫瘍、炎症、血管性病変など、さまざまな疾患が含まれます。
- 眼窩内腫瘤は、その発生起源によって原発性、続発性、転移性の3つに分類されます。
- 原発性腫瘍は眼窩内の血管、神経、間葉組織、骨、涙腺などから発生します。成人の良性眼窩内腫瘍で最も多いのは眼窩海綿状血管腫であり、小児では皮様嚢腫が最も一般的です。
- 成人にみられる原発性悪性眼窩腫瘍で最も頻度が高いのは悪性リンパ腫です。
- 続発性腫瘍は、副鼻腔や頭蓋内など、眼窩に隣接する組織から進展したものを指します。
- 転移性腫瘍は、肺癌や乳癌など他の臓器に発生した癌が眼窩へ転移したものです。
- 甲状腺眼症は、自己免疫性の炎症によって眼球突出や外眼筋の腫大を引き起こす疾患であり、眼窩内異常の一因となります。
推奨
- 視力低下、複視、眼痛、眼球突出などの症状がある場合は、詳細な病歴聴取と身体診察を行うことが推奨されます。
- 診察では、視力、視野、眼球運動、眼圧測定、眼底検査を含む総合的な眼科的評価を行うことが推奨されます。
- 眼窩内異常が疑われる場合の画像検査として、造影CTおよび造影MRIが推奨されます。CTは骨構造の評価に、MRIは軟部組織病変の性状評価に有用です。