急性ニコチン中毒
概要・推奨
概要
- たばこ関連製品の誤食などによる急性ニコチン中毒は、家庭用品中毒として多く報告されていますが、減少傾向です。
- 日本中毒情報センター2023年報告では、5歳以下の誤飲・誤食の家庭用品で「たばこ関連品」は上位であり、化粧品に次いで多いです。
- 乳幼児の誤食は、従来の紙巻たばこから加熱式たばこのカートリッジへと変化してきています。
- 加熱式たばこは煙が出ないものの、ニコチンやアルデヒド類を含有しており、毒性が存在します。
- ニコチンは主に小腸から吸収され、胃内の酸性環境では吸収は限定的です。
- 重症例では高体温を来すこともありますが、典型的な初期症状は悪心・嘔吐、顔面蒼白、頻脈、不穏・けいれんなどです。
推奨
- ニコチンを経口的に中毒量(致死量に近い量、あるいは浸出液の多量摂取など)摂取し、かつ摂取から1時間以内に受診した症例では、吸収阻害目的に活性炭単回投与を毒物専門医と相談のうえ考慮します。