間欠跛行

概要・推奨

概要

  • 間欠跛行とは、歩行などの運動によって、主に下肢に痛み、しびれ、重だるさ、脱力感などが生じ、少し休息することで症状が軽減または消失する状態を指します。
  • 原因によって、主に腰部脊柱管狭窄症によって引き起こされる「神経性間欠跛行」と、末梢動脈疾患(下肢閉塞性動脈硬化症など)によって引き起こされる「血管性間欠跛行」に大別されます。
  • 神経性間欠跛行は、歩行や立位の持続によって症状が出現・増悪し、腰を前に曲げたり(前屈)、座ったりすることで症状が軽くなるのが特徴です。症状が出現するまでの歩行距離は、日によって変動することがあります。
  • 血管性間欠跛行は、歩行により筋肉への血流が不足することで生じます。一定の距離を歩くと症状が出現し、立ち止まって休息するだけで軽快するのが特徴です。症状は姿勢の変化とは関係しません。
  • これら2つのタイプの間欠跛行を正確に鑑別することが重要です。また、両方の病態が合併している場合もあるため注意が必要です。

推奨

  • 間欠跛行が認められる場合、その原因を特定するための診断・評価が推奨されます。
  • 神経性間欠跛行が疑われる場合、症状の聴取(歩行や立位での増悪、前屈や座位での軽減など)や身体診察が重要です。診断を補助するツールとして「腰部脊柱管狭窄診断サポートツール」の活用も有用です。
  • 血管性間欠跛行が疑われる場合、足の動脈の拍動を触診したり、足関節上腕血圧比(ABI)を測定したりすることが推奨されます。安静時のABIが正常でも症状がある場合は、運動負荷ABI測定を行うことが推奨されます。