デュピュイトラン拘縮

概要・推奨

概要

  • デュピュイトラン拘縮は、手掌から指にかけて存在する手掌腱膜が肥厚し、短縮することで、指が徐々に曲がったまま伸ばせなくなる進行性の線維腫症です。
  • 初期には手掌に痛みを伴わない結節(しこり)や索状物(ひきつれ)が出現します。
  • 疾患が進行すると、指の伸展が制限され、特に環指や小指に好発します。
  • 中高年の男性に多くみられ、北欧系の白色人種に高い有病率が報告されています。
  • 家族内発生がみられることから遺伝的素因の関与が示唆されており、危険因子として糖尿病、アルコール多飲、喫煙、てんかんなどが挙げられます。
  • 拘縮が進行すると、洗顔、拍手、ポケットに手を入れる動作など、日常生活における様々な活動に支障をきたします。

推奨

  • 診断は、特徴的な手掌の結節、索状物、皮膚の陥凹、および指の屈曲拘縮といった臨床所見に基づいて行われます。通常、画像検査は必要とされません。
  • 拘縮がなく結節や索状物のみの場合や、拘縮が軽度で日常生活に支障がない場合は、積極的な治療は行わず経過観察が推奨されます。
  • 指の付け根の関節(MP関節)で30度以上、または指の第2関節(PIP関節)で15度以上の屈曲拘縮が生じ、日常生活に支障をきたしている場合に治療の介入が推奨されます。