胃MALTリンパ腫
概要・推奨
概要
- 胃MALTリンパ腫は、胃の粘膜関連リンパ組織(Mucosa-Associated Lymphoid Tissue: MALT)から発生する、B細胞性非ホジキンリンパ腫の一種です。
- ほとんどがHelicobacter pylori(H. pylori)感染に伴う慢性胃炎を背景として発生し、H. pyloriの持続感染がその発症と進展に深く関与していることが知られています。
- 多くは胃に限局した病変として発見され、進行は緩徐な低悪性度リンパ腫に分類され、その症状は心窩部痛や胃部不快感など非特異的なものが多く、無症状で内視鏡検査時に偶然発見されることもあります。
- 診断は、上部消化管内視鏡検査による生検組織の病理組織学的検査によって確定されます。
推奨
- 胃MALTリンパ腫が疑われる場合、上部消化管内視鏡検査時の病変からの生検による病理組織学的診断が強く推奨されます。
- H. pylori感染の有無を評価することが、治療方針の決定に不可欠です。
- 病変の深達度評価のために超音波内視鏡(EUS)が推奨され、遠隔転移の有無を評価するためにCT検査などが推奨されます。