上室頻拍

概要・推奨

概要

  • 発作性上室頻拍(PSVT)は、心電図上で心拍数が100拍/分以上の頻脈で、QRS幅が120ms未満のnarrow QRSが連続する場合に疑われます。
  • 主な原因疾患として、①房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)、②副伝導路を介した房室回帰性頻拍(AVRT)、③心房頻拍(AT)の3つがあります。
  • 主な症状は動悸、胸痛、胸部違和感・不快感などですが、血行動態への影響は比較的に少ないとされています。
  • まれに失神症状に至ることもあります。
  • 診断には12誘導心電図が不可欠であり、頻拍中の記録だけでなく、洞調律時の記録も重要です。
  • 詳細な診断や原因の鑑別には、心臓電気生理学的検査(EPS)が必要です。

推奨

  • 発作性上室頻拍の診断のために12誘導心電図を記録することが推奨されます。
  • 発作性上室頻拍の診断後、房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)、房室回帰性頻拍(AVRT)、心房頻拍(AT)の鑑別診断のために、心臓電気生理学的検査(EPS)を行うことが推奨されます。
  • 血行動態が不安定な頻拍発作に対しては、電気的除細動が推奨されます。