尖圭コンジローマ(男性)

概要・推奨

概要

  • 尖圭コンジローマは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)6型または11型の感染によって引き起こされる性感染症です。
  • 感染症法では5類感染症の定点報告疾患に分類されています。
  • 性的接触により、皮膚や粘膜の微小な傷からウイルスが侵入し、基底細胞に感染します。
  • 潜伏期間は3週~8か月(平均2.8か月)で、感染部位に乳頭腫状の疣贅として発症します。
  • 男性では、陰茎の亀頭、冠状溝、包皮内外板、陰嚢などに発生し、肛囲、肛門内や尿道にも発症することがあります。
  • 疣贅は、粒状の表面を持つ単独または複数の乳頭状、鶏冠状、またはカリフラワー状の形態を呈します。色は淡紅色から褐色です。
  • 一般に自覚症状はありませんが、大きさや発生部位によっては、疼痛や瘙痒がみられることもあります。
  • 感染しても症状が現れない潜伏感染や、疣贅を形成しない不顕性感染の形で経過することもあります。
  • 発癌性を有するハイリスク型HPVが同時に感染していることもあります。

推奨

  • 診断は、主に感染機会の有無の確認と、特徴的な疣贅の視診によって行われますが、病理組織学的検査で他の腫瘍性病変との鑑別を行うこともあります病巣の範囲を確認するために、5%酢酸溶液を塗布し、白色に変化する部位を観察することがあります。
  • 男性同性間性的接触者では、肛門内に病変が発症することがあるため、肛門鏡での観察が必要です。
  • 他の腫瘍性病変との鑑別や、硬結・潰瘍がみられる場合には、生検による病理組織学的診断が推奨されます。近年、梅毒が流行しているため、扁平コンジローマとの鑑別のために梅毒抗体検査も考慮します。