肘内障

概要・推奨

概要

  • 肘内障は、橈骨頸部を覆っている輪状靭帯が橈骨頭に部分的に乗りかかった状態です。
  • 急に腕を引っ張られるなどの牽引により、輪状靭帯が橈骨頭と上腕骨小頭の間に嵌入することで発生します。
  • 生後6か月から7歳頃まで幅広く生じますが、、特に1歳から4歳に多くみられます。
  • 受傷後、子どもは急に腕を動かさなくなり、痛がって泣き出します。
  • 特徴的な所見として、患側の腕を肘を少し曲げて前腕を内側に向けたまま(回内位)、だらりと下げた肢位をとります。
  • 通常、明らかな腫れや変形、皮下出血などは認めません。

推奨

  • 典型的な受傷機転と特徴的な臨床所見(腕を使わない、特有の肢位)に基づいて診断することが推奨されます。
  • 典型的な受傷機転で、腫脹がなく、骨折などが否定的であれば。X線撮影を行わない場合もあります。
  • 治療は徒手整復が第一選択として推奨されます。代表的な整復法には、回外法と過回内法があります。