経管栄養患者の下痢

概要・推奨

概要

  • 経管栄養の施行中には、下痢、腹部膨満などの消化器系合併症が発生することがあります。
  • 特に重症病態の患者さんでは、下痢や便秘などの腸管合併症から重症化しやすいため、厳重なモニタリングを行うことが推奨されます。
  • 短腸症候群の患者さんでは、消化液の喪失を伴う水様下痢が問題となることがあります。

推奨

  • 下痢の原因を鑑別するために、便の性状や排便回数などをモニタリングするとともに、便中のClostridium difficileトキシンをチェックすることが推奨されます。
  • 経腸栄養中に下痢などの消化器症状が出現しても、消化管自体が使用できる場合には、安易に中断せず、経腸栄養剤の種類、投与量、投与速度、投与経路の変更など、原因に応じた対処を行うことが推奨されます。
  • 短腸症候群における下痢のコントロールには、ロペラミドなどの止痢剤や胆汁酸吸着剤が有効な場合があります。