掌蹠膿疱症
概要・推奨
概要
- 掌蹠膿疱症は、手のひらと足の裏、またはそのいずれかに、新旧の無菌性膿疱が多発する疾患です。
- 膿疱と混じって水疱が同じ時期に見られることがあります。
- 良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、慢性的な経過をたどります。
- 日本では約14万人の患者がいると推定されています。
- 男性よりも女性に多く、発症のピークは中年以降です。
- 喫煙率が高いという特徴があります。
- 多くの症例で扁桃炎や歯周炎などの病巣感染を有します。
- 膿疱が繰り返しできるうちに、紅斑や鱗屑(うろこ状の皮膚のかけら)を伴うようになります。爪の変形や、手足以外の部位に皮疹を伴うこともあります。
- 前胸壁の痛みを特徴とする骨関節症状(掌蹠膿疱症性骨関節炎:PAO)を伴うことがあり、生活の質(QoL)を低下させます。
- 骨関節症状の頻度は、レセプトデータからは0.04%程度とされますが、大学病院の調査では掌蹠膿疱症患者の30%に及ぶと報告されています。
推奨
- 禁煙は、皮疹や骨関節症状の改善、治療効果を高めるために行うことが勧められます。
- 診断には、侵襲のないダーモスコピー検査でみられる「膿疱化水疱(pustulo-vesicle)」が有用あるため、実施が勧められます。白血球数やASO、ASKは病巣感染の発見に役立つことがあるため、検査を考慮してもよいです。また、甲状腺疾患や糖尿病を伴うことがあるため適宜検査を行うことが考慮されます。
- 扁桃誘発試験は、扁桃摘出術の有効性を術前に予測することが困難であるため、推奨されません。