胆嚢ポリープ・胆嚢腺筋腫症

概要・推奨

概要

  • 胆嚢ポリープは、胆嚢内腔に隆起する20mm程度までの病変の総称で、上皮性か非上皮性か、良性か悪性かを問わない包括的な概念です。
  • 臨床的には10mmを超えるか否かが腫瘍性病変の鑑別および治療方針決定において重要な指標となります。
  • 胆嚢ポリープの多くは治療が不要なコレステロールポリープですが、胆嚢癌や腺腫などの腫瘍性病変も含まれるため鑑別が重要です。
  • 胆嚢ポリープの本邦における発見率は腹部超音波検査で5~10%であり、男性に多く、加齢に伴う増加は認めません。
  • 胆嚢腺筋腫症は、胆嚢壁のRokitansky-Aschoff sinus(RAS)が増殖し、周囲の平滑筋線維の過形成によって胆嚢壁が肥厚する良性疾患です。
  • 胆嚢腺筋腫症は、胆嚢壁のRokitansky-Aschoff sinus(RAS)の増殖と平滑筋線維の過形成により壁肥厚を来す良性疾患であるが、特に分節型では胆嚢癌合併の報告があり、慎重な経過観察または手術適応の検討が必要となる場合があります。
  • 胆嚢腺筋腫症は病変の局在により、底部型、分節型、びまん型に分類され、多くは無症状です。

推奨

  • 大きさ10mm以上の胆嚢ポリープは癌や腺腫の可能性が高いため、胆嚢摘出術が推奨されます。
  • 大きさにかかわらず広基性(無茎性)の胆嚢ポリープは胆嚢癌の頻度が高く、胆嚢摘出術が推奨されます。
  • 胆嚢ポリープに増大傾向を認める場合も手術が考慮されます。