メニエール病

概要・推奨

概要

  • 難聴、耳鳴、耳閉感などの聴覚症状を伴うめまい発作を反復する疾患であり、その病態は内リンパ水腫です。
  • 発作を頻繁に繰り返す発作期と、めまい発作のない間歇期があります。間歇期にも浮動感やふらつき、聴覚症状が残存することが多いです。
  • めまい発作の頻度は、年に数回程度から週に数回程度まで多様であり、家庭・職場環境によるストレスなどが発作の誘因になることが多いです。
  • 聴覚症状は、発症初期には可逆性のことが多いですが、経過中に次第に増悪して不可逆性になることがあります。
  • 難聴は一側性で発症しますが、めまい発作を反復するうちに、両側性の難聴となることがあります。両側メニエール病となる患者が約20%存在します。
  • 前庭機能障害も発症初期は可逆性ですが、めまい発作を繰り返すうちに不可逆性になり、半規管麻痺を認めるようになります。
  • 両側メニエール病が進行すると両側前庭機能障害となり、平衡障害が持続するようになります。
  • 治療は、発作期の治療とめまい発作と難聴の進行を予防する間歇期の治療に大別されます。

推奨

  • ベタヒスチンは、短期間で高用量を投薬することによりめまいに有効性を示すため、副作用に留意したうえで使用することを強く推奨します。3か月以上の長期間の投薬効果は十分な根拠が得られていないため、そのことに留意したうえで使用することを提案します。
  • ジフェニドールは、短期間(3週間以内)でめまいを抑制する可能性があり、副作用に留意したうえで使用することを提案します。
  • 浸透圧利尿薬は、めまい治療において有効性を示す根拠があるため、副作用に留意したうえで使用することを推奨します。一方、耳鳴・難聴治療において有効性を示す根拠は乏しいため、使用を提案します。