思春期早発症

概要・推奨

概要

  • 中枢性思春期早発症は、通常の思春期開始年齢よりも早く二次性徴が始まる疾患です。
  • 目安として、女児では7歳6ヶ月未満での乳房発育、男児では9歳未満での精巣、陰茎、陰嚢の発育などがみられます。
  • 下垂体性ゴナドトロピンの分泌が早期に亢進し、それに伴い性ステロイドホルモンの分泌が亢進することによって引き起こされます。
  • 早期の二次性徴の出現は心理社会的な問題につながる可能性があり、また骨成熟が促進されることで最終的な成人身長が低くなることがあります。
  • 治療の目的は、二次性徴の進行を抑制して心理社会的問題を改善すること、および成人身長を正常化することです。
  • 治療にはLHRHアナログ製剤が用いられます。

推奨

  • 中枢性思春期早発症と診断された患者さんのうち、予測身長予後や心理社会的問題を総合的に評価し、治療適応がある症例には現行の診断基準に基づいた治療が推奨されます。中枢性思春期早発症の治療において、LHRHアナログ製剤の治療開始量は、臨床効果をみながら症例に応じて設定することが提案されます。
  • 治療を中止する時期は、成人身長の予後や心理社会的な影響などを総合的に考慮して決定されますが、その基準の一つとして骨年齢を一つの基準とし、女児で骨年齢13歳、男児で15歳に達した場合、その後の身長の伸びは期待できないことを考慮して治療中止時期を決定する