卵管疎通障害

概要・推奨

概要

  • 女性不妊の原因の約25~35%が卵管因子とされ、その50%以上が卵管炎に起因するといわれています。
  • その他、異所性妊娠、子宮内膜症、開腹手術の既往なども卵管疎通障害の原因となります。
  • 卵管疎通障害は、卵子のピックアップ障害、受精卵輸送障害、および受精と受精卵発育を担う卵管内環境の悪化を引き起こし、不妊の原因となります。
  • 両側の卵管機能が喪失している不妊症例は、体外受精(IVF)の適応となります。
  • 卵管因子は不妊症の原因の30~40%を占めます。
  • 卵管の閉塞、狭窄、周囲の癒着などにより、卵子の取り込み(ピックアップ障害)や、卵子・精子・受精卵の輸送が妨げられることで不妊の原因となります。
  • 主な病態には、卵管周囲癒着、卵管采癒着、卵管閉塞、卵管留水症があります。
  • クラミジアや淋菌感染症による骨盤内炎症性疾患(PID)や卵管炎の後遺症、子宮内膜症、骨盤内炎症性疾患(PID)、腹部手術の既往などが主な原因として挙げられます。
  • クラミジア感染症は無症状のことが多いため、不妊症の検査で初めて感染の既往が判明することもあります。

推奨

  • 子宮卵管造影で卵管間質部や近位部の閉鎖所見が得られた場合は、子宮筋攣縮などによる機能性閉鎖の可能性があるため、卵管間質部閉鎖の所見が得られた場合は、子宮鏡下選択的卵管通水検査により機能性閉鎖を除外することが勧められます。
  • 両側の卵管近位部閉鎖と診断された場合は、卵管鏡下卵管形成術、または体外受精を検討します。
  • 卵管周囲癒着や卵管采癒着、卵管留水症が疑われる場合は、腹腔鏡などによる手術が考慮されます。