偶発性低体温症
概要・推奨
概要
- 偶発性低体温症は、意図しない寒冷曝露などにより、深部体温が35℃未満に低下した状態です。
- 原因は、寒冷環境への曝露といった一次性のものに加え、敗血症、内分泌疾患、中枢神経疾患、薬物中毒などの基礎疾患や病態による二次性のものがあります。
- 重症度分類には、深部体温と意識状態、バイタルサインに基づいたスイス・ステージングシステムが広く用いられます。
- 重症度は一般的に、軽症(HT I: 35-32℃)、中等症(HT II: 32-28℃)、重症(HT III: 28-24℃)、心停止(HT IV: 24℃未満)に分類されます。
- 低体温は全身の生理機能に影響を及ぼし、特に重症例では致死性不整脈のリスクが高まります。
推奨
- 正確な状態把握のため、食道、膀胱、または直腸での深部体温測定が推奨されます。
- J波(オズボーン波)や致死性不整脈を監視するため、全ての患者で連続的な心電図モニタリングが推奨されます。
- 患者の移動や体位変換は、心室細動を誘発する可能性があるため、愛護的に行うことが推奨されます。