急性鼻副鼻腔炎
概要・推奨
概要
- 急性鼻副鼻腔炎は、「急性に発症し、発症から3~6週間以内(通常4週間以内)の鼻副鼻腔の感染症で、鼻閉、鼻漏、後鼻漏、咳嗽といった呼吸器症状を呈し、頭痛、頬部痛、顔面圧迫感などを伴う疾患」と定義されます。
- 発熱の有無を問わず「くしゃみ、鼻汁、鼻閉を主症状とする病態」を有する場合、急性鼻副鼻腔炎を疑い、急性ウイルス性鼻副鼻腔炎か急性細菌性鼻副鼻腔炎かを判断します。
- 多くは(95%以上)ウイルス感染が発端となり、感冒の経過中に上気道全般に生じる炎症の一環として発症します。
推奨
- 急性細菌性鼻副鼻腔炎の診断では、膿性鼻漏などの症状が10日間以上持続する場合(10-day mark)、重症例、またはウイルス性鼻副鼻腔炎が軽快した後に再度悪化する場合(double sickening)に抗菌薬治療が推奨されます。
- 診断における単純X線検査の有用性は低く、合併症がなければCTやMRI検査をおこなう必要はありません。
- 臨床症状と鼻腔所見に基づいたスコアにより、重症度を軽症、中等症、重症に分類することが推奨されます。