頚部神経根症

概要・推奨

概要

  • 頚部神経根症は、頚椎の椎間板ヘルニアや加齢に伴う骨の変形(骨棘)などによって、脊髄から枝分かれした神経根が圧迫または刺激されることで生じる疾患です。
  • 体性感覚神経系の病変や疾患によって引き起こされる神経障害性疼痛に分類されます。
  • 主な症状として、頚部痛に加え、障害された神経根が支配する領域(多くは片側の上肢)に放散する痛み、しびれ、感覚障害、筋力低下などがみられます。
  • 症状の進行に伴い、深部腱反射の低下や消失を認めることもあります。

推奨

  • 診断は、問診や神経学的所見(感覚障害、筋力低下、腱反射の異常)から障害されている神経根を推定し、MRIなどの画像検査で神経根の圧迫所見を確認することが推奨されます。症状と画像所見が一致することの確認が重要です。
  • 責任高位の特定や治療を目的として、神経根ブロックが行われることがあります。
  • 治療はまず保存療法が選択されます。薬物療法としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や、神経障害性疼痛に有効な薬剤などが用いられます。