壊死性筋膜炎
概要・推奨
概要
- 壊死性筋膜炎は、皮下組織から筋膜にかけて急速に拡大し、組織壊死をきたす重篤な軟部組織感染症です。
- 死亡率は20~30%に達することもある、迅速な診断と治療を要する外科的緊急疾患です。
- 臨床的特徴として、皮膚所見に不釣り合いな激しい疼痛、急速に進行する発赤、腫脹、紫色の変色、水疱形成が挙げられます。
- 原因微生物によって、A群β溶血性レンサ球菌などが単独で原因となる場合と、複数の細菌(嫌気性菌および好気性菌)による混合感染の場合に大別されます。
- リスク因子として、糖尿病、血管疾患、肝硬変、免疫不全状態、皮膚の傷(外傷や手術創)などが知られています。
推奨
- 臨床的に壊死性筋膜炎を強く疑う場合は、診断と治療を兼ねた緊急の外科的検索(surgical exploration)を行うことが推奨されます。
- 治療の根幹は、感染および壊死した組織を完全に除去するための、迅速かつ十分な外科的デブリードマンです。しばしば複数回のデブリードマンが必要となります。
- 外科的治療と並行して、速やかに広域抗菌薬の静脈内投与を開始することが推奨されます。