つつが虫病
概要・推奨
概要
- Orientia tsutsugamushiを保有するツツガムシの幼虫に刺咬されることで感染します。
- 潜伏期間は5~14日です。
- 発熱、皮疹、刺し口が3主徴です。
- 発熱は弛張熱または稽留熱を呈します。
- 皮疹は、そう痒感のない小豆大から母指頭大の紅斑が体幹優位に現れます。
- 刺し口は、径10mm前後の潰瘍の上に黒色痂皮を形成し、その周囲に発赤を伴います。多くはそう痒感や疼痛を伴いません。
- 頭痛、悪寒戦慄、全身倦怠感、リンパ節腫脹、筋肉痛、関節痛などを伴うことがあります。
- 重症化すると、播種性血管内凝固症候群(DIC)、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、髄膜炎、多臓器不全などを呈することがあります。
- 発生時期は、春から初夏と秋から初冬に多く、全国の都府県から報告されています。
- 適切な診断と治療が行われれば予後は良好ですが、治療の遅れにより重症化し、死亡例も報告されています。
- 感染症法における4類感染症であり、診断した医師は直ちに最寄りの保健所へ届け出る必要があります。
推奨
- つつが虫病を疑った場合、確定診断を待たずに、速やかに有効な抗菌薬による治療を開始することが推奨されます。
- 治療の第一選択薬として、テトラサイクリン系抗菌薬(ミノサイクリンまたはドキシサイクリン)の投与が推奨されます。
- βラクタム系薬、アミノ配糖体系薬、ニューキノロン系薬は無効です。