レイノー現象

概要・推奨

概要

  • レイノー現象は、寒冷や感情的ストレスへの曝露によって、指や足趾などの血管が過剰に収縮し、皮膚の色調が特徴的に変化する状態です。
  • 一般人口における有病率は、3%から5%と推定されています。
  • 基礎疾患の有無により、特定の原因が見つからない「原発性レイノー現象」と、何らかの疾患に関連する「続発性レイノー現象」に分類されます。
  • 診断は主に病歴聴取と身体診察によって行われ、多くの専門家は、指の皮膚が蒼白になった後、チアノーゼを呈する、少なくとも2相性の色調変化があることを診断の基準としています。
  • 原発性レイノー現象は、典型的には15歳から30歳の若年で発症し、母指が侵されることはまれで、続発性の原因となる所見や指の虚血性損傷、爪郭毛細血管の異常を伴わないことが特徴です。
  • 続発性レイノー現象の原因として最も頻度が高いのは、全身性強皮症などの結合組織病です。

推奨

  • 寒冷の回避は、すべてのレイノー現象患者の管理において最も効果的で重要な要素です。重ね着、手袋、帽子などを用いて全身を暖かく保つこと、急激な温度変化や冷たい風に当たることを避けることが推奨されます。
  • 喫煙、交感神経刺激薬、一部の片頭痛治療薬などの増悪因子は避けるべきです。
  • 上記の非薬物療法で血管攣縮発作の重症度が十分に改善しない場合、薬物療法が開始されます。