喘鳴
概要・推奨
概要
- 喘鳴は、気道の狭窄によって生じる高調性の連続性ラ音(wheezes)であり、下気道由来の音が特に呼気時に聴取されることが特徴です。
- 喘息の主要な臨床症状の一つであり、「喘鳴を伴った息苦しさ」の訴えは喘息に特徴的とされます。
- 反復する喘鳴は、喘息診断における特異性が高い所見です。
- 喘鳴は夜間や早朝に増悪する傾向があり、感冒、運動、アレルゲン曝露、天候の変化などによって誘発されることがあります。
- 安静時の診察で喘鳴が聴取されなくても、強制的に息を吐き出させることで顕在化することがあります。
- 喘息以外にも、上気道疾患(誘発性喉頭閉塞症など)、中枢気道疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心不全など、さまざまな疾患で喘鳴が生じる可能性があります。
- 常に同じ部位で聴取される喘鳴や、吸気時に強く聴こえる喘鳴(stridor)は、喘息以外の器質的疾患を疑う所見です。
- 小児、特に乳幼児では気道感染に伴って喘鳴を呈することが多く、反復する喘鳴は喘息のほか、気道の先天異常なども考慮する必要があります。
推奨
- 喘鳴を呈する患者には、症状の変動性、誘発因子、アレルギー疾患の既往歴や家族歴などについて詳細な問診を行うことが推奨されます。
- 診察では、聴診により喘鳴の有無、性状(呼気性か吸気性か)、聴取部位(限局性かびまん性か)を確認することが推奨されます。
- 反復する喘鳴が認められ喘息が疑われる場合は、診断のためにスパイロメトリーによる呼吸機能検査を行うことが推奨されます。