頻脈・不整脈

概要・推奨

概要

  • 不整脈は、心臓の拍動が不規則になる、速くなる(頻脈)、または遅くなる(徐脈)状態を指します。
  • 不整脈の発生機序は、興奮発生の異常(異常自動能、撃発活動)と興奮伝播の異常(リエントリー)に大別されます。
  • 症状は動悸、胸部不快感、息切れ、めまい、失神、胸痛など多岐にわたりますが、無症状の場合もあります。
  • 診断の目的は、症状や生活の質(QOL)を改善し、心臓突然死を防ぐことで予後を改善することです。
  • 心臓突然死の多くは、心室細動や心室頻拍などの致死性心室不整脈が原因です。その背景には心筋梗塞などの器質的心疾患や、ブルガダ症候群などの遺伝性不整脈が関与します。
  • 診断の基本は12誘導心電図ですが、ホルター心電図、イベント心電図、運動負荷心電図、心臓電気生理学的検査なども用いられます。
  • 治療には薬物治療と、カテーテルアブレーションや植込み型心臓デバイス(ペースメーカ、植込み型除細動器など)による非薬物治療があります。
  • 小児の不整脈は成人と異なり、新生児期に発症した上室頻拍が自然に軽快することがある一方、先天性心疾患や解剖学的特徴により治療が複雑になる場合があります。

推奨

  • 診断の基本として、12誘導心電図による記録が推奨されます。
  • 65歳以上の高齢者には検脈が推奨され、脈が不規則な場合は心電図検査を行うことが推奨されます。
  • 症状と不整脈の関連を評価するため、ホルター心電図やイベント心電図の使用が推奨されます。