石灰沈着性滑液包炎
概要・推奨
概要
- 石灰沈着性滑液包炎は、関節周囲の腱や滑液包にリン酸カルシウム結晶(主にヒドロキシアパタイト)が沈着し、急性の炎症を引き起こす疾患です。
- 好発部位は肩関節の腱板(特に棘上筋腱)ですが、股関節、肘関節、手関節、膝関節など、他の部位にも発症することがあります。
- 症状は、前触れなく突然発症する激しい疼痛が特徴で、しばしば夜間に増悪します。
- 患部には腫脹、熱感、発赤といった急性の炎症所見を伴い、関節の可動域が著しく制限されます。
- 多くは数日から数週間で自然に軽快する自己限定性の経過をたどりますが、症状が再発することもあります。
推奨
- 突然発症の激しい疼痛、腫脹、熱感などの臨床症状と、X線検査における石灰沈着像の確認によって診断することが推奨されます。
- 超音波検査は、石灰沈着の性状評価や、穿刺・吸引を行う際のガイドとして有用であり、実施が推奨されます。
- 疼痛や炎症のコントロールのため、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が推奨されます。