高カリウム血症

概要・推奨

概要

  • (注:本推奨は末期腎不全に達した維持透析患者やAKI患者を除いたCKD患者(保存期)を主たる対象としています
  • CKD患者では、血清カリウム(K)値と総死亡・心血管疾患(CVD)リスクとの間にU字型の関係があることが複数の観察研究で報告されています。
  • 血清K値が5.5 mEq/L以上の群、または4.0 mEq/L未満の群で、総死亡やCVD発症のリスクが上昇する可能性が示唆されています。
  • ただし、これらの観察研究は血清K値異常と予後との直接的な因果関係を示すものではありません。
  • 血清K値が高い場合の管理手段には、血清K値を上昇させる薬剤の減量や中止、代謝性アシドーシスの補正、食事指導、排便管理、K吸着薬の処方などがあります。
  • 血清K値が低い場合には、原因検索とともに、血清K値を低下させる薬剤の減量や一時中止を考慮します。

推奨

  • 総死亡、CVDのリスクを低下させる可能性があるため、CKD患者の血清K値は4.0 mEq/L以上、5.5 mEq/L未満に管理することが推奨されます。
  • レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)阻害薬やミネラルコルチコイド受容体拮抗薬など、血清K値を上昇させる可能性がある薬剤を使用する際は、血清K値を確認しつつ注意深く用量を調節することが推奨されます。
  • 高カリウム血症を呈するCKD患者においては、管理栄養士と連携して食事内容などが血清K値上昇の要因となっていないかを探ることが推奨されます。